エックスサーバー(Xserver)には、XPageSpeedをはじめ様々な高速化機能が搭載されています。それによりWEBサイトの高速化が可能となっており、また、アクセス集中時でも安定したWEBサイトの運営が可能となっています。エックスサーバーを利用する際には、高速化設定も利用して、ユーザーにストレスを与えないようにしましょう。
今回は、エックスサーバーの高速化設定について詳しくまとめました。
エックスサーバーを検討されている方は、ぜひ参考にして頂ければと思います。
エックスサーバーについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてチェックしてみましょう。
エックスサーバー(Xserver)の高速化設定をまとめてみた
エックスサーバーで行える高速化のための設定には、以下の機能が用意されています。
- Xアクセラレータ(CSS、Javascript、画像のキャッシュを保持、PHPプログラムの処理高速化)
- サーバーキャッシュ設定
- ブラウザキャッシュ設定(ブラウザキャッシュの利用)
- XPageSpeed(CSS、Javascript、画像を最適化)
WEBサイトの高速化はSEO対策にもなります。
また、それだけでなく、高速化は訪問ユーザーへのストレスを減らすことができるので、サイトからの離脱防止にもなります。
それにより、機会損失を減らすこともできます。
高速化の設定はしっかりと行うようにしましょう。
また、エックスサーバーでは高速化の為の以下のような仕様も組み込まれています。
- OPcache(PHPの実行結果をキャッシュし高速化)
- HTTP/2をサポート
- WEBサーバーに高速なNginxを搭載
- ストレージにNVMe SSDを搭載
- PHPの高速な動作モード「FastCGI」をサポート
- 超ハイスペックなサーバー(256コア/1,536GB)を採用
エックスサーバーは高速なレンタルサーバーとしても人気です。
それは、こういった高速化の為の様々な取り組み・投資が行われている為です。
それでは、高速化の設定機能について説明していきます。
↓
Xアクセラレータ
Xアクセラレータとは、静的ファイルのキャッシュ利用やPHPプログラムの処理速度の改善により、WEBサイトを高速化できる機能です。
現在、古いバージョンの「Xアクセラレータ Ver.1」と新しいバージョンの「Xアクセラレータ Ver.2」が公開されています。
■Xアクセラレータ Ver.1:静的ファイルのキャッシュ
■Xアクセラレータ Ver.2:静的ファイルのキャッシュ + PHPプログラムの処理高速化
設定も、コントロールパネル上から簡単に行えます。
「Xアクセラレータ Ver.1」では、静的ファイル(画像、CSS、Javascript)がサーバー上にキャッシュされます。
それに対して、「Xアクセラレータ Ver.2」では、静的ファイルのキャッシュに加えて、PHPプログラムの処理高速化も追加されます。
また、PHPプログラムの処理高速化により、PHP速度が最大20倍、WordPress処理速度が最大10倍という計測結果も公表されています。
特にWordPressのような動的なシステムを利用する場合、Xアクセラレータを有効化する際には、必ず「Xアクセラレータ Ver.2」を利用しましょう。
Xアクセラレータを利用することで、以下のようなメリットを得ることができます。
- WEBサイトの表示速度を改善
- サーバーへの負荷軽減
- 同時アクセス時の処理軽減
メディアへの露出やSNSでの拡散などでWEBサイトへのアクセスが増加することもあります。
そのような場合でも、処理軽減により安定した処理速度を維持することもできます。
- WEBサイトの表示速度を改善したい
- WordPressを使いたい
- 画像、CSS、Javascriptの読み込みファイルが多い
- サーバーへの負荷を減らしたい
- 同時アクセス時でもWEBサイトの表示を安定させたい
【注意点】
ただし、Xアクセラレータはキャッシュを利用した高速化処理になります。
キャッシュが更新されるまでは、古い情報が表示されてしまうということもあります。
もし、常に最新の情報を表示させておきたい場合には、Xアクセラレータをオフにしておくことをおすすめします。
サーバーキャッシュ設定
サーバーキャッシュ設定を有効にすることで、基本的にすべてのファイルがキャッシュされます。
また、サーバーキャッシュを有効化することで、Xアクセラレータも自動で有効化されます。
サーバーキャッシュの設定により、以下のファイルが2分間キャッシュされます。
また、上記以外のファイルに関しては、1分間のキャッシュになります。
ブラウザキャッシュ設定
ブラウザキャッシュ設定では、ブラウザ側でのキャッシュ利用を有効にすることができます。
ブラウザキャッシュを有効化することにより、ブラウザで一度表示した情報をキャッシュすることで高速化を図ります。
その為、1度目のサイトへのアクセスでは表示速度は変わりませんが、2度目以降のアクセスでの表示速度が改善されます。
また、Xアクセラレータでは、サーバー側へキャッシュが保存されることになります。
それに対して、ブラウザキャッシュでは、ブラウザ側にキャッシュが保存されます。
その為、アクセスの度にサーバーからデータをダウンロードする必要がなく、サーバーのリソースの軽減にもなります。
- ブラウザキャッシュを利用したい方
- サーバーリソースを減らしたい方
- WEBサイトの表示速度を改善したい
設定も簡単に行えます。
Xアクセラレータ + ブラウザキャッシュでかなりの高速化を期待できます。
出来れば、セットで有効化するようにしましょう。
XPageSpeed
XPageSpeedは、Googleが開発した「PageSpeed Module」を元に、エックスサーバーが開発した最適化の為の仕組みです。
画像、CSS、Javascriptを圧縮することでデータ量を減らすことができ、データ転送量を削減することができます。
また、画像、CSS、Javascriptの遅延読み込みの設定も行うことができます。
最適化により無駄なデータ量を削減することができ、WEBサイトの表示速度の改善にもつながります。
さらに、「Google PageSpeed Insights」のスコア改善にもつながり、SEO対策にもなります。
- WEBサイトの表示速度を改善したい
- SEO対策を行いたい
- 画像、CSS、Javascriptの最適化を手軽に行いたい
【注意点】
Javascriptの最適化や遅延読み込みは、サイトの表示に影響(崩れなど)が出ることもあります。
その場合には、設定を無効にしましょう。
最後に
今回は、エックスサーバーの高速化設定についてまとめました。
エックスサーバーの高速化設定を有効にすることで、WEBサイトの高速化を行うことができます。
ただ、それだけでなく、WordPressを利用している場合には、高速化の為のプラグインを減らすことができます。
WordPressにもキャッシュのプラグインや、画像、CSS、Javascriptなどの最適の為のプラグインはたくさんあります。
ですが、それらの設定をサーバー側で行えるのは助かります。
難しい知識が無くてもサーバー側で簡単に高速化を行うことができるので、エックスサーバーは初心者の方にもとてもおすすめのレンタルサーバーです。
ぜひチェックしてみてください。