今回は、共用サーバーとVPSの違いを説明します。
レンタルサーバーというと、一般的には共用サーバーを指していることが多いです。
例えば、人気のエックスサーバーやConoHa WINGは共用サーバーになります。
ですが、VPSもレンタルサーバーの一つで、多くの方が利用されています。
共用サーバーとVPSで迷われている方は、ぜひ参考にして下さい。
目次
共用サーバーとVPSを比較
まずは、共用サーバーとVPSについて説明していきます。
↓
共用サーバーについて
共用サーバーというのは、1台の物理サーバーを複数の利用者で共有して使用するサーバーサービスです。
一般的には、小・中規模のWEBサイト運営やアフィリエイト、個人ブログにおすすめのレンタルサーバーです。
メリット
共用サーバーは、1台のサーバーを複数利用者で共有することで、サーバー料金を抑えて利用できるメリットがあります。
また、予算や必要な環境(容量・スペックなど)に応じて選びやすく、初心者から上級者まで利用しやすいのが特徴です。
また、WEBサイト運営に必要なソフト(WEBサーバーやPHP、データベースなど)やメールサーバーなども既にインストールされています。
サーバー運営をサーバー会社が行ってくれるので、専門知識のない初心者でも問題なく利用できるのもメリットです。
- サーバー料金を抑えられる
- 初心者から上級者まで利用しやすい
- 専門知識がなくても簡単に利用できる
ただ、それでも同レベルのサーバーを自前で用意すると数十万円・数百万円は掛かります。
その為、基本的にはレンタルサーバーを利用することでコストを抑える方がおすすめです。
デメリット
共用サーバーのデメリットはこちらです。
- 他ユーザーの影響を受ける可能性もあり
- 自由度が低い
- WEBサイトやメール以外では利用しにく
共用サーバーは、1台の物理サーバーを多くの利用者と共有しています。
その為、例えばデータベース、メモリ・CPUなども共有しており、他利用者の影響を受けてしまう可能性もあります。
そうすると、自分を含む全ての利用者にも負荷が掛かり、WEBサイトの表示などに影響が出てしまいます。
また、「自由度が低い」というのは、共用サーバーではWEBサーバーやPHP、データベースなどのソフトウェアも全て共有して利用しています。
その為、"自分が使いたいと思うWEBサーバーやPHPバージョン、データベースなどを勝手にインストールして利用する"といったことができません。
VPSについて
VPS(Virtual Private Server)とは、「仮想専用サーバー」と呼ばれるサーバーサービスです。
1台の物理サーバーを複数利用者で共有して利用するところは、共用サーバーと同じです。
ですが、物理サーバー上に仮想的に1つのサーバーを構築することで、専用サーバーのような感覚で利用することができます。
メリット
VPSの一番のメリットは、自由度が非常に高く、好きなソフトウェアをインストールして利用できるところです。
また、WEBサイトやメール利用だけでなく、ゲームのマルチプレイサーバーやFX自動売買サーバー、AI環境の構築など、様々な利用方法があります。
さらに、メモリやCPUも利用者ごとに割り当てられており、他利用者の影響を受けにくいのが大きな特徴です。
- 自由度が非常に高い
- 様々な利用方法がある
- 他利用者の影響を受けにくく快適に運用できる
デメリット
VPSのデメリットはこちらです。
- サーバーの専門知識が必要
- 運用コストが掛かる
- 共用サーバーより割高になる
VPSの一番のデメリットは、サーバーの専用知識が無いと使いこなせないところです。
また、インストールしたソフトウェアの管理も利用者自身で行うことなので、運用コストが掛かるのもデメリットになります。
また、同じスペックの環境で比較した場合、共用サーバーよりもかなり高くなります。
そこもデメリットにはなりますね。
共用サーバーとVPSの違いを表でチェック
共用サーバーとVPSの主な違いを表でまとめたので、チェックしてみましょう。
共用サーバー | VPS | |
---|---|---|
サーバーの利用方法 | 1台の物理サーバーを共有 | 1つの仮想サーバーを専有 |
CPU、メモリ | 他利用者と共有 | 利用者ごとに割り当て |
利用料金 | 安い ※超高スペックの高額サーバーもあり | 高い |
運用コスト | 低い | 高い |
自由度 | 低い | 高い |
拡張性 | 低い | 高い |
セキュリティ | 高い | 業者による |
サポート | 充実している | 業者による |
用途 | ■WEBサイト・ブログの運営 ■メールの利用 | ■WEBサイト・ブログの運営 ■メールの利用 ■ゲームのマルチプレイサーバー ■FX自動売買サーバー ■ビジネスツールの運用 ■AIツールの運用 ■アプリケーションの開発 などなど |
VPSの場合、サービスにもよりますが、容量の追加やメモリ・CPUの増設などに対応しているサービスもあります。
その為、共用サーバーよりも拡張性が高いです。
また、VPSの方が自由度が高く、その分セキュリティ対応も利用者自身で行う必要があります。
それに対して、共用サーバーは自由度が低い分、運営をサーバー会社が行うので運用コストも抑えられます。
さらに、セキュリティ対応もサーバー会社が行ってくれるので、VPSよりもセキュリティ対策がしっかりとしています。
ただ、その為には、サーバーに関する専門的な知識が必要になります。
共用サーバーをおすすめする人
共用サーバーがおすすめなのはこのような方です。
- サーバー費用を抑えたい方
- サーバーの運用コストを掛けられない方
- サーバー構築の知識がない方
- 小・中規模のWEBサイトを運用したい方
共用サーバーは、複数の利用者と共有することで料金を1契約者あたりの料金を低く抑えています。
その為、サーバーに掛かる費用を抑えたい方に最適です。
また、サーバーの運用もサーバー会社が行うので、サーバーに関する専門的な知識が不要で、運用コストも抑えることができます。
基本的には、会社サイトや店舗サイト、企業メディア、アフィリエイト、個人ブログなど小・中規模のWEBサイトに最適のレンタルサーバーと言えます。
VPSをおすすめする人
VPSは、このような方におすすめのサーバーです。
- サーバーに関する専門的な知識がある方
- 大規模なWEBサイトを運用したい方
- WEBサイト以外の目的でサーバーを利用したい方
VPSは、利用者自身でソフトウェアのインストールから運営(バージョンアップ対応、セキュリティ対応など)まで行う必要があります。
その為、専門的な知識がある方におすすめのサーバーです。
また、1TB以上のサービスも多く、大規模なWEBサイトの運営を行いたい方に最適です。
さらに、ゲームサーバーやFX自動売買サーバー、AIサーバーとして利用したり、ビジネスツールをインストールして利用される方もいます。
そういった、WEBサイト運営以外の目的で利用するのにもVPSが最適です。
リソース保証された共用サーバーもあり!
共用サーバーというのは、メモリとCPUも他利用者と共有しているサーバーサービスです。
例えば、「メモリ 4GB」の共用サーバーの場合、あくまで混雑していない時間帯だと4GBまで利用できるという意味です。
つまり、混雑時には1GBしか利用できない可能性もありますし、もっと少ない可能性もあります。
ただ、エックスサーバーの場合、メモリ・CPUのリソース保証機能が導入されています。
一番下のスタンダードプランでもスペックが「メモリ 8GB / CPU 6コア」となっており、混雑時でもこのリソースが保証されています。
その為、エックスサーバーでは、常に高速で安定したWEBサイトの運営を期待できます。
この点で、エックスサーバーは他社レンタルサーバーと比べても非常に優れており、おすすめのサービスです。
エックスサーバーを使ってみたいという方は、ぜひ公式サイトをチェックして下さい。
大容量サーバーが必要ならシンVPSがおすすめ!
共用サーバーとVPSを比べると、やはりVPSの方が容量の多いサービスが多いです。
※共用サーバーも大容量サービスはあります。
また、拡張性が高いので、ストレージ増設により容量を増やすこともできます。
その中でも、特におすすめなのがシンVPSです。
それにより、大規模WEBサイトの運営など、大容量サーバーが必要な方にも最適です。
しかも、シンVPSでは、ストレージに高速な「NVMe SSD」を採用いています。
それにより、通常のSSDよりも、より高速なサーバーの処理速度を期待できます。
最後に
今回は、共用サーバーとVPSの違いについてまとめています。
両サービスともレンタルサーバーになりますが、それぞれに特徴があり、メリット・デメリットがあります。
共用サーバーとVPSで迷われている方は、ぜひ参考にして下さい。