シンVPSについて詳しくまとめました。
シンVPSは、シンクラウド株式会社が提供するVPSで、「32GB/16コア・1,600GB」の高性能なプランまで用意されています。
また、個人でも利用しやすい512MBプランも用意されており、月額620円~利用することもできます。
シンVPSを検討されている方や高スペックサーバーをお探しの方は、ぜひチェックしてください。
目次
VPSとは何?何ができるの?
VPSとは何?
VPSとは、Virtual Private Server(バーチャルプライベートサーバー)の略で、レンタルサーバーの一種です。
日本語にすると「仮想専用サーバー」となり、root権限を付与された自由度の高いサーバーになります。
共用サーバーとの違いは、メモリとCPUをサーバーごと(1契約ごと)に割り当てられているところです。
その為、他利用者の影響を受けにくく安定しているのが特徴です。
また、VPSは自由度が高いサーバーで、様々な使い方が可能です。
自由度が高い分、OSやミドルウェアなどのインストールや管理を利用者自身で行うことになります。
その分、運用コストが掛かるのがデメリットですが、WEBサイトの公開やメール利用以外にも様々な使い方が可能です。
- 自由度が高くWEBサイト公開・メール利用以外にも様々な使い方が可能
- メモリ・CPUを1契約ごとに割り当てられ他社の影響を受けにくい
- サーバーの運用コストが掛かる
VPSで出来ること
VPSは、WEBサイトの公開やメール利用以外にも様々な使い方が可能なサーバーです。
例えば、ゲームのマルチプレイサーバーの構築やビジネスツールの運用、FX自動売買環境の構築などで利用できます。
- WEBサイトの公開
- メールサーバーの構築
- ゲームのマルチプレイサーバーの構築
- FX自動売買環境の構築
- ビジネス管理ツールのインストール
- AIツールのインストール
- ファイルサーバーの構築
- バックアップサーバーとして使用
- プログラミングの学習用として利用
上記以外でも様々なツールをインストールして使用することもできます。
共用サーバーでは対応できないという場合には、VPSを利用するのもおすすめです。
シンVPSの利用料金・スペック
まずは、シンVPSの料金とスペックをチェックしてみましょう。
料金とスペック
シンVPSでは、512MB、1GB、2GB、4GB、8GB、16GB、32GBの7つのプランから選択することができます。
豊富なプラン数になっており、各自の予算や必要なスペックから選ぶことができます。
また、契約期間は1ヶ月、12ヶ月、24ヶ月、36ヶ月契約から選択することができます。
512MB | 1GB | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
容量 | 30GB | 100GB | 150GB | 200GB | 400GB | 800GB | 1,600GB |
メモリ | 512MB | 1GB | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB |
vCPU | 1コア | 2コア | 3コア | 4コア | 6コア | 8コア | 12コア |
初期費用 | |||||||
1ヶ月 | 900円 | 1,150円 | 1,850円 | 3,600円 | 7,200円 | 14,400円 | 28,800円 |
12ヶ月 | 700円 | 900円 | 1,600円 | 3,201円 | 6,400円 | 12,800円 | 25,600円 |
24ヶ月 | 660円 | 860円 | 1,570円 | 3,150円 | 6,200円 | 12,400円 | 24,800円 |
36ヶ月 | 620円 | 820円 | 1,530円 | 3,091円 | 6,000円 | 12,001円 | 24,000円 |
支払いは、総額(月額×契約月数)の一括払いになります。
毎月払いではないので注意してください。
上位プランになるとスペックがかなり高い分、料金もそれなりに高くなります。
逆に、下位プランだとスペックはそこそこですが、月額620円~とかなりお手頃な料金になります。
ただ、人気の4GBプランは、同じグループのXserver VPSと比べると高額になります。
例えば、12ヶ月契約だと、Xserver VPSが月額1,800円なのに対して、シンVPSは月額3,201円と1,000円以上の開きがあります。
とは言え、シンVPSはストレージの容量が多く、最大1,600GBのプランが用意されています。
また、最大500GBまで増設することが可能で、大容量のサーバー環境を必要とする方には最適のVPSと言えます。
オプションについて
ストレージとイメージ保存容量の追加オプションも用意されています。
ストレージ増設 | 1,100円/100GB | ストレージ(NVMe SSD)を最大500GBまで増設が可能。 増設オプションは途中で解約できないので注意。 |
---|---|---|
イメージ保存容量追加 | 1,650円 | イメージ保存は、50GBまで無料で利用でき、500GB追加が可能。 |
イメージ保存は、その時点でのサーバーのデータを保存できる機能です。
バックアップの用途として利用することも可能な機能です。
支払い方法
シンVPSの支払い方法は、クレジットカード決済のみです。
シンVPSのOS・アプリケーションイメージ
シンVPSでは、OSイメージとアプリケーションイメージが豊富です。
イメージとはテンプレートのようなものです。
イメージとして用意されているOSやアプリケーションを選んでインストールするだけで、誰でも簡単に必要な環境を構築することができます。
OSイメージ
AlmaLinux | バージョン |
---|---|
AlmaLinux | 8.6(64bit) / 8.7(64bit) / 8.8(64bit) / 8.9(64bit) / 9.0(64bit) / 9.1(64bit) / 9.2(64bit) / 9.3(64bit) / 9.4 (64bit) |
Arch Linux | 2023.09.01(64bit) |
CentOS | 7(64bit) / Stream 9(64bit) |
Debian | 10(64bit) / 11(64bit) / 12(64bit) |
Fedora | 38(64bit) |
openSUSE Leap | 15.4(64bit) |
Oracle Linux | 8.6(64bit) / 8.7(64bit) / 8.8(64bit) / 8.9(64bit) / 9.0(64bit) / 9.1(64bit) / 9.2(64bit) / 9.3(64bit) / 9.4 (64bit) |
Rocky Linux | 8.6(64bit) / 8.7(64bit) / 8.8(64bit) / 8.9(64bit) / 9.0(64bit) / 9.1(64bit) / 9.2(64bit) / 9.3(64bit) / 9.4 (64bit) |
Ubuntu | 20.04(64bit) / 22.04(64bit) / 24.04(64bit) ※22.04、24.04は、512MBプランでは利用不可 |
アプリケーションイメージ
AIツール | ■Auto-GPT ■BabyAGI UI ■Dify ■GPT Engineer ■StableStudio ■SuperAGI |
---|---|
ビジネスツール | ■Jitsi Meet ■Mattermost ■Nextcloud ■Redmine ■Zulip |
プログラミングツール | ■Django ■GitLab ■Laravel ■Node.js ■Ruby on Rails |
ブログ・サイト制作 | ■baserCMS ■Bluesky ■Concrete CMS ■Drupal ■Joomla! ■KUSANAGI(AlmaLinux 8) ■KUSANAGI(AlmaLinux 9) ■KUSANAGI(CentOS Stream 9) ■LAMP ■Mastodon ■MediaWiki ■Misskey ■Strapi |
ゲーム | ■ARK: Survival Evolved ■Arma 3 ■Assetto Corsa ■Barotrauma ■Core Keeper ■Counter-Strike 2 ■Craftopia ■DayZ ■Don't Starve Together ■Enshrouded ■Factorio ■FiveM(GTA V) ■Garry’s Mod ■Killing Floor 2 ■Minecraft Forge ■Minecraft Java版 ■Minecraft Mohist ■Minecraft Paper ■Minecraft Purpur ■Minecraft Spigot ■Minecraft SpongeVanilla ■Minecraft 統合版 ■パルワールド(Palworld) ■Project Zomboid ■Rust ■Satisfactory ■Soulmask ■Team Fortress 2 ■Terraria ■Unturned ■Valheim ■7 Days to Die |
サーバー管理・その他ツール | ■ArchiveBox ■BackupPC ■Cacti Nagios ■Docker ■Dokku ■Jenkins ■LEMP ■Matomo ■Metabase ■MongoDB ■OpenVPN ■Prometheus ■Redis ■Ubuntuデスクトップ(GNOME) ■Ubuntuデスクトップ(LXDE) ■Webmin ■Zabbix |
シンVPSの特徴・おすすめポイント
シンVPSの特徴・おすすめポイントは6つです。
- 月額620円の低価格から利用することができる
- 高スペックなプランもあり
- 大容量サーバーの利用も可
- OS・アプリケーションイメージがかなり豊富
- ストレージにNVMe SSDを搭載
- ワンクリックで簡単に上位プランに変更可能
月額620円の低価格から利用することができる
シンVPSは、36ヶ月契約にすることで月額620円~利用することができます。
人気の12ヶ月契約でも月額700円~利用できるので、個人でも申し込みしやすくなっています。
高スペックなプランもあり
シンVPSでは高スペック帯のプランも用意されており、最大で「メモリ 32GB / vCPU 12コア」のスペックのサーバーまで利用できます。
料金は、月額24,000円~となっており個人利用だと高額ですが、ビジネスでの利用であれば他社VPSと比べても決して高くはないです。
ストレージにNVMe SSDを搭載
シンVPSは、ストレージに高速な「NVMe SSD」を採用しています。
NVMeというのはSSDの為に作られた通信規格で、他社VPSが採用するSSDと比べても高速な処理を期待できます。
大容量サーバーの利用も可
シンVPSでは、最大でストレージ容量1,600GB(1.6TB)のプランまで用意されています。
高性能な「NVMe SSD」をストレージとして採用し、そのストレージ容量1,600GBとなると、一般的にはかなりの高額になります。
ですが、シンVPSでは月額24,000円~となっており、お手頃な料金で利用できるのもポイントです。
OS・アプリケーションイメージがかなり豊富
シンVPSでは、OSイメージの種類がかなり豊富に揃っています。
その為、他社と比べても自身が使いたいOSを選びやすくなっています。
さらに、アプリケーションイメージの種類も豊富で、使いたいミドルウェアやアプリケーションも簡単にインストールすることができます。
ワンクリックで簡単に上位プランに変更可能
シンVPSでは、上位プランへの変更もワンクリックで行うことができます。
その為、容量やスペックが足りなくなれば、簡単にスケールアップが可能です。
ただ、プラン変更時にはサーバーをシャットダウンする必要があり、さらに変更には数分~数時間程度かかる場合もあります。
その点は注意してプラン変更を行う必要があります。
シンVPSのデメリットは4つ
シンVPSのデメリットは4つです。
- 無料お試し期間がない
- 支払い方法がクレジットカードのみ
- 運用コストが掛かる
- 下位プランへの変更ができない
無料お試し期間がない
シンVPSには、無料お試し期間がありません。
その為、契約前にサーバーのチェックを行えないのがデメリットです。
ただ、1ヶ月契約も可能なので、まずは1ヶ月使ってみて、その後継続するか判断するのもおすすめです。
支払い方法がクレジットカードのみ
支払い方法がクレジットカードのみなので、銀行振込など他の方法だとシンVPSを申し込むことができません。
今の時代、ほとんどの方がクレジットカードをお持ちだと思います。
ですが、中には持っていない方もいるので、この点もデメリットとは言えます。
下位プランへの変更ができない
シンVPSでは、下位プランへの変更ができないのもデメリットです。
契約中のプランだとオーバースペックになっても、そのまま使い続ける必要があります。
もしくは、一旦解約して、下位プランを申し込みから行う必要があります。
この点も、シンVPSのデメリットの一つになります。
運用コストが掛かる
シンVPSに限らずですが、VPSは運用コストが掛かるのもデメリットです。
OSやミドルウェア、アプリケーションなどのインストールは利用者自身で行う必要があります。
管理・運用も自信で行う必要があり、運用の手間がかかるのがVPSです。
シンVPSの機能・仕様
ネットワーク | 10Gbps共有 |
---|---|
IPv4アドレス | 1個 |
DNS | DNS機能を無料提供 |
転送量 | 無制限 |
管理者権限 | root権限付与 |
シンVPSと他社VPSを比較
シンVPSと他社の人気VPSを比較してみましょう。
今回は、以下の3つのVPSとの比較になります。
■ConoHa VPS
■さくらのVPS
また、比較は、おすすめの4GBプランを12ヶ月契約で利用する場合で行います。
シンVPS | Xserver VPS | ConoHa VPS | さくらのVPS | |
---|---|---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
月額料金 | 3,201円 | 1,800円 | 1,612円 | 3,227円 (石狩) |
ストレージ | NVMe | NVMe | SSD | SSD |
容量 | 200GB | 100GB | 100GB | 200GB |
メモリ | 4GB | 4GB | 4GB | 4GB |
CPU | 4コア | 4コア | 4コア | 4コア |
公式サイト | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 |
「シンVPS」は、「Xserver VPS」「ConoHa VPS」と比べるとかなり高いです。
ただ、「シンVPS」はこの2サービスよりもストレージ容量が多いです。
また、「シンVPS」には最大1,600GBのプランもあり、大容量が必要な方におすすめです。
「さくらのVPS」もストレージ容量が多いのが特徴です。
ただし、「シンVPS」ではストレージに「NVMe SSD」を採用しており、その点では「さくらのVPS」より高速な処理を期待できます。
さらに、「シンVPS」はOSやアプリケーションの数が多く、その点も「さくらのVPS」と比べた場合の大きなメリットになります。
シンVPSのよくある質問
シンVPSとは、VPS(仮想専用サーバー)と呼ばれるサーバーサービスです。共用サーバーとは異なり自由度が高く、他利用者の影響を受けにくいのが特徴です。
WEBサイトの公開、メールサーバーの構築、ファイルサーバーの構築、ゲームのマルチプレイサーバーの構築、ビジネス管理ツールの設定、AIツールのインストールなど、様々な用途で利用できます。
デメリットは、「無料お試し期間がない」「支払い方法がクレジットカードのみ」「下位プランへの変更ができない」の3つです。
シンVPSに最低利用期間はありません。1ヶ月、12ヶ月、24ヶ月、36ヶ月から契約期間を選択することができます。