
ロリポップ!とエックスサーバーと言えば、国内シェア上位2社のレンタルサーバーです。
参照:HostAdvice
WEBサイトを運営する場合、レンタルサーバーの選び方はとても重要な要素です。
ですが、現在はレンタルサーバーが無数に存在し、特に初心者の方だとどのサービスを利用すればいいのか迷いますよね。
そこで、今回はロリポップ!とエックスサーバーの2社の違いについて重要ポイントを押さえて説明します。
レンタルサーバー選びで迷っている方は、ぜひ参考にして下さい。
目次
ロリポップ!とエックスサーバーを比較!
今回は、7つの重要なポイントを押さえて、ロリポップ!とエックスサーバーを比較してみます。
- 機能・仕様
- サーバースペック
- 速度
- サポート面
- セキュリティ
- 利用料金
- WordPress機能
1. 機能・仕様を比較
まずは、主な機能・仕様についてロリポップ!とエックスサーバーを比べてみましょう。
ロリポップ! | エックスサーバー | |
---|---|---|
WEBサーバー | LiteSpeed ※スタンダード以下はApache2.4.x | Nginx |
通信プロトコル | HTTP/2 | HTTP/2 |
独自ドメイン数 (マルチドメイン) | 無制限 | 無制限 |
ストレージ | SSD | NVMe SSD |
容量 | ■エコノミー:120GB ■ライト:350GB ■スタンダード:450GB ■ハイスピード:700GB ■エンタープライズ:1.2TB | ■スタンダード:500GB ■プレミアム:400GB ■ビジネス:500GB |
転送量 | 無制限 | 無制限 |
データベース | MySQL、SQLite ※エコノミーはMySQL利用不可 | MySQL(MariaDB)、SQLite |
プログラム言語 | PHP、Perl、Ruby、Python | PHP、Perl、Ruby、Python |
PHP バージョン | ■PHP7.4 ■PHP8.0~8.3 | ■PHP5.1.6~5.6 ■PHP7.0~7.4 ■PHP8.0~8.3 |
PHP 動作モード | ■エコノミー:CGI版 ■ライト:CGI版/モジュール版 ■スタンダード:CGI版/モジュール版 ■ハイスピード:LiteSpeed版(LSAPI) ■エンタープライズ:LiteSpeed版(LSAPI) | FastCGI |
WordPress | 簡単インストール機能あり | 簡単インストール機能あり |
バックアップ機能 | 自動バックアップ | 自動バックアップ |
その他 | SSL、ファイルマネージャー、FTP、.htaccess、Cron | SSL、ファイルマネージャー、FTP、.htaccess、Cron |

大きな違いと言えば、WEBサーバーとストレージです。
特に、エックスサーバーはストレージにより高速なNVMe SSDを採用しており、高速化を図っています。
ただ、容量に関しては、ロリポップ!は120GB~1.2TB(1,200GB)と幅があり、大容量サーバーにも対応しています。

また、PHPに関してもチェックしてみましょう!
エックスサーバーではPHP5.1.6~5.6と旧バージョンも利用できます。
PHPを実行する動作モードもロリポップ!とエックスサーバーでは全く異なりますね。
データベースに関してもチェックしてみましょう。
ロリポップ!ではMySQLを採用していますが、エックスサーバーは正確にはMariaDBを採用しています。
ただ、MariaDBはMySQLと高い互換性を持ち、実質的に大きな違いはありません。
因みに、SQLiteは軽量なデータベースで、小規模なWEBアプリケーションでよく利用されます。
2. サーバースペックを比較
サーバースペックに関しては、ロリポップ!は非公開となっており、比較することができません。
一応、表でエックスサーバーのスペックだけ確認しておきましょう。
ロリポップ! | エックスサーバー | |
---|---|---|
マシンスペック | 非公開 | メモリ 1.5TB / vCPU 256コア |
契約毎のスペック | 非公開 | ■スタンダード:メモリ 8GB / vCPU 6コア ■プレミアム:メモリ 12GB / vCPU 8コア ■ビジネス:メモリ 16GB / vCPU 10コア |
エックスサーバーでは、契約者ごとにリソースが保証されており、一番下のスタンダードプランでも「メモリ 8GB / vCPU 6コア」もあります。
スペックがかなり高く、その点でエックスサーバーでは高速で安定したWEBサイトの表示を期待できます。
3. 速度を比較
ロリポップ!とエックスサーバーで、速度に大きく関わる仕様や機能も比べてみましょう。
ロリポップ! | エックスサーバー | |
---|---|---|
WEBサーバー | LiteSpeed ※スタンダード以下はApache 2.4.x | Nginx |
通信プロトコル | HTTP/2 | HTTP/2 |
ストレージ | SSD | NVMe SSD |
RAID構成 | オールSSD | オールNVMe SSD |
サーバースペック | 非公開 | メモリ 1.5TB / vCPU 256コア |
KUSANAGI | × | ○ |
LiteSpeed Cache | ○ | × |
PHP 動作モード | ■エコノミー:CGI版 ■ライト:CGI版/モジュール版 ■スタンダード:CGI版/モジュール版 ■ハイスピード:LiteSpeed版(LSAPI) ■エンタープライズ:LiteSpeed版(LSAPI) | FastCGI |
PHP高速化モジュール | OPcache | OPcache |
高速化設定機能 | ■アクセラレータ | ■Xアクセラレータ ■XPageSpeed ■ブラウザキャッシュ設定 |
このように比べてみると、高速化に関しては両サーバーでかなり異なりますね。
例えば、ストレージを比べると、エックスサーバーはより高速なNVMe SSDを採用しています。
エックスサーバーではKUSANAGIを搭載していますが、ロリポップ!では搭載していません。
ですが、ロリポップ!ではLiteSpeed Cacheという高速化プラグインを利用することができ、WordPressの高速化を図ることができます。
その為、ロリポップ!のハイスピードプラン以上でのみ利用できるプラグインになります。
また、動作モードの処理速度は以下になります。
4. サポート面を比較
ロリポップ! | エックスサーバー | |
---|---|---|
電話 | 平日 10:00~18:00 ※スタンダード以上で利用可 | 平日 10:00~18:00 |
メール | 24時間365日受付 | 24時間365日受付 |
チャット | 平日 9:30~13:00 / 14:00~17:30 | 平日 10:00~18:00 |
その他 問い合わせ方法 | AIチャット(24時間365日) | チャットボット(24時間365日) |
応答時間 | ハイスピード以上は数時間~原則24時間以内 | 24時間以内 |
ロリポップ!もエックスサーバーも、電話・メール・チャットでの問い合わせが可能です。
ただ、ロリポップの電話サポートはスタンダードプラン以上で利用できるサービスになっています。
また、両サーバー共に自動応答のチャットサービス(AIチャット・チャットボット)を利用できます。
こうやって比べてみると、ロリポップ!とエックスサーバーに大きな違いは見られないです。
ですが、ロリポップ!は上位プランになるほどサポート内容が充実しているイメージですね。
5. セキュリティで比較
ロリポップ! | エックスサーバー | |
---|---|---|
主なセキュリティ | ■WAF ■海外アタックガード(海外IPアドレス制限) | ■WAF ■セコムセキュリティ診断 ■Web改ざん検知(ビジネスプランのみ) |
WordPress に関するセキュリティ | - | ■ログイン試行回数制限 ■国外IPアドレスからのアクセス制限 ■大量コメント・トラックバック制限 ■国外IPアドレスからのコメント・トラックバック制限 |
メール に関するセキュリティ | ■メールウイルスチェック機能 ■迷惑メールフィルタ機能 ■POP over SSL ■SMTP over SSL ■IMAP over SSL ■送信ドメイン認証(SPF、DKIM、DMARC) | ■アンチウィルス機能 ■スパムフィルター機能 ■高性能スパムフィルタ ■POP over SSL ■SMTP over SSL ■IMAP over SSL ■送信ドメイン認証(SPF、DKIM、DMARC) |
FTP | ■FTP over SSL ■IPアドレスによる接続制限 | ■FTP over SSL ■IPアドレスによる接続制限 |
大きな違いは、エックスサーバーではWordPressに関するセキュリティ設定を行えるところです。
プラグインなしで様々なセキュリティ設定が可能で、WordPressを安全に運用することができます。
6. 利用料金を比較
ロリポップ!とエックスサーバーの利用料金を比べてみます。
ただ、両サーバーでプラン数も異なり比較しづらいです。
そこで、今回はよく比較されるロリポップ!の「ハイスピードプラン」とエックスサーバーの「スタンダードプラン」を比べてみましょう。
ロリポップ! (ハイスピード) | エックスサーバー (スタンダード) | |
---|---|---|
容量 | 500GB | 500GB |
1ヶ月契約 | 月額1,430円 | - |
3ヶ月契約 | 月額1,320円 | 月額1,320円 |
6ヶ月契約 | 月額1,210円 | 月額1,210円 |
12ヶ月契約 | 月額990円 | 月額1,100円 |
24ヶ月契約 | 月額935円 | 月額1,045円 |
36ヶ月契約 | 月額550円 | 月額990円 |
料金に関しては、12ヶ月契約以上になるとロリポップ!の方が安いです。
特に、36ヶ月契約だとかなり安くなるので、長期利用を検討されている方にはロリポップ!のハイスピードプランがおすすめです。

ロリポップ!には格安プランもあります。
ロリポップ!はもともと格安サーバーとして知られており、今でも格安プランが残っています。
- エコノミー:99~198円
- ライト:220~550円
エックスサーバーには格安プランが無いのも、両サーバーの大きな違いですね。
ただ、上位プランは通常プランと比べて様々な点で劣るので、そこは理解して利用しましょう。
また、エコノミープランではMySQLを利用できないので、WordPressを利用する方はライトプランを利用して下さい。
7. WordPress機能を比較
ロリポップ!もエックスサーバーも、WordPressインストール機能を搭載しています。
その為、初心者の方でもWordPressを利用することができます。
他にも、WordPressに関する機能を設定しているので、その機能も比べてみましょう。
ロリポップ! | エックスサーバー |
---|---|
■WordPress簡単インストール ■WordPress簡単引っ越し ■WordPressテーマ購入 | ■WordPress簡単インストール ■WordPress簡単移行 ■WordPressセキュリティ設定 ■WordPressリカバリー ■WordPressテーマ管理 |
名称は違いますが、「WordPress簡単引っ越し」と「WordPress簡単移行」は同じ機能で、他社レンタルサーバーにインストールしたWordPressを簡単に移行してこれる機能です。
また、エックスサーバーには「WordPressリカバリー」という機能があります。
バージョンアップや外部からの攻撃など、様々な理由でWordPressに不具合が発生することもあります。
その場合に、不具合の原因を検知して復旧してくれるのが、WordPressリカバリーという機能です。
WordPressに関する機能の多さでは、エックスサーバーの方が運用しやすそうです。
ロリポップ!とエックスサーバー、結局どっちを選ぶべき?
WEBサイトの表示速度・安定性を優先するなら、Nginxを搭載・NVMe SSD採用、かつ高スペックなサーバーマシンを採用しているエックスサーバーをおすすめします。
また、豊富な機能やWordPressセキュリティを重視される方もにエックスサーバーがおすすめです。
逆に、ロリポップ!は、料金重視の方におすすめです。
それに、ロリポップ!も、LiteSpeedを搭載するハイスピードプラン以上ならかなり高速です。
【エックスサーバーがおすすめな人】
- WEBサイトの高速表示・安定性を求める方
- 豊富な機能を求める方
- WordPressのセキュリティ重視の方
【ロリポップ!がおすすめな人】
- WEBサイトの高速表示を求める方(ハイスピード以上)
- サーバーを長期契約で申し込みたい方
- 格安料金のサーバーを利用したい方
ロリポップ!は36ヶ月の長期契約で、ハイスピードプランも月額550円とかなり安い料金で料金で利用できます。
高速なサーバーを長期利用するのにおすすめのプランです。
まとめ
今回は、ロリポップ!とエックスサーバーを比べてみました。
共に大人気のレンタルサーバーで、それぞれにメリット・デメリットはあります。
ですが、特におすすめなのは、高性能なサーバーを採用しているエックスサーバーです。
高速かつ安定したWEBサイトの運営を期待できるので、とてもおすすめです。
ただ、ロリポップ!もハイスピードプランは高速で、しかも長期利用で月額550円とかなり安く利用できます。
ロリポップ!とエックスサーバーで迷われている方は、当記事を参考にしていただければ幸いです。