
今回は、Webサーバーソフトウェアとして世界シェアNo.1を誇る「nginx(エンジンエックス)」について詳しく解説します。
レンタルサーバーを選ぶ際にも「nginx採用」「LiteSpeed搭載」「Apache使用」といった記載を見かけることがあると思います。
ですが、これらの違いがよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

ですが、Webサーバーの違いを理解しておくと、レンタルサーバー選びにも役に立ちます!
そこで、この記事では、nginxの特徴やメリット、Apache・LiteSpeedとの違い、nginxを採用しているおすすめのレンタルサーバーまでまとめました。
nginxについて詳しく知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。
- nginx(エンジンエックス)が何なのか基礎から知りたい
- nginxがなぜ高速で安定しているのか理由を知りたい
- nginx・Apache・LiteSpeedの違いを理解したい
- nginxを使っている高速なレンタルサーバーを探している
- レンタルサーバー選びでWebサーバーソフトの違いが気になっている
目次
nginxとは?(読み方・基本をわかりやすく解説)
まずは、nginx(エンジンエックス)の基本についてわかりやすく解説していきます。
nginx(エンジンエックス)はWebサーバー
nginx(読み方:エンジンエックス)は、Webサーバーと呼ばれるソフトウェアの一種です。
つまり、普段何気なく見ているWebサイトの「裏側」で動いているのがnginxのようなWebサーバーということです。

「nginx」という名前は、「Engine(エンジン)」と「X(エックス)」をくっつけた造語です。
高性能なエンジンのように動くWebサーバー、という意味が込められています。
Netflix、Airbnb、Dropbox、WordPressなど、世界中の有名サービスでも採用されている非常に信頼性の高いWebサーバーです。
Webサーバーとは?(初心者向けにわかりやすく)
Webサーバーの役割を、もう少しわかりやすく説明します。
例えば、あなたがブラウザで「https://example.com」にアクセスしたとします。
このとき、裏側では以下のような流れでページが表示されています。
- 1ブラウザがサーバーに「このページを見せて」とリクエストを送る
- 2サーバー上のWebサーバー(nginxなど)がリクエストを受け取る
- 3必要なHTML、CSS、画像などのデータを準備する
- 4ブラウザにデータを返す(レスポンス)
- 5ブラウザがデータを受け取り、Webページとして表示する
この流れの中で、2~4の部分を担当しているのがWebサーバーです。
つまり、Webサーバーの処理が速ければ速いほど、Webサイトの表示も速くなるということです。
だからこそ、レンタルサーバー選びではWebサーバーの種類が重要になるのです。

nginxの開発の歴史(C10K問題とイゴール・シソエフ氏)
nginxは、2004年にロシアのエンジニア、イゴール・シソエフ(Igor Sysoev)氏によって開発・公開されました。
ですが、インターネットの急速な普及により、同時に大量のユーザーがアクセスする状況が増えて、Apacheではパフォーマンスが低下してしまう問題が発生していました。
この問題は「C10K問題(シーテンケー問題)」と呼ばれています。
当時のApacheはリクエストごとに新しいプロセスやスレッドを生成する方式だったため、同時接続数が増えるとサーバーの負荷が急激に増大してしまいました。
nginxは、このC10K問題を解決するために設計されたWebサーバーです。
従来のApacheとは根本的に異なる仕組み(イベント駆動型)を採用することで、少ないリソースで大量の同時接続を効率的に処理できるようになりました。

ちなみに、2019年にはnginxを運営するnginx, Inc.がF5ネットワークスに約6億7000万ドルで買収されています。それだけ価値のある技術ということですね。
nginxのシェアと普及状況(Apacheを抜いて世界シェア1位)
nginxのシェアは年々拡大しており、2021年にはApacheを抜いて世界シェア1位になりました。
- 2012年頃:Apacheが約60%で圧倒的1位。nginxは約12%
- 2018年頃:Apacheが1位だが、nginxが急速にシェアを拡大
- 2021年:nginxがApacheを逆転し、シェア1位に
- 現在:nginxが約33%、Apacheが約24%。LiteSpeedも約15%超まで成長
nginxとApacheの2つで全体の約60%を占めている状況ですが、近年はLiteSpeedも大きくシェアを伸ばしてきています。
さらに、Cloudflare ServerというWebサーバーが「27.3%」となっており、こちらもApacheを上回っている状況です。
いずれにしても、nginxが現在最も多くのWebサイトで使われているWebサーバーであることは間違いありません。

出典:Usage statistics and market shares of web servers
ちなみに、Cloudflareは主にCDN(コンテンツ配信ネットワーク)として利用されています。
実質的な裏側のサーバーとしては、独自の高速なプロキシ基盤が使われています。
nginxはなぜ速い?高速で安定している理由
「nginxは高速」とよく言われますが、なぜ速いのか?
こちらのセクションでは、その理由を初心者の方にもわかるように解説していきます。
イベント駆動(非同期処理)アーキテクチャの仕組み
nginxが高速である最大の理由は、「イベント駆動型(非同期型)」という仕組みを採用しているからです。
これは「1人のお客さんに1人の専属スタッフが付く」ようなイメージです。丁寧ではありますが、お客さんが一度に大勢来ると、スタッフが足りなくなってしまいます。
一方、nginxのイベント駆動型は、「1人のスタッフが複数のお客さんを効率よく同時に対応する」ようなイメージです。
- Apache方式:お客さん1人に専属ウェイターが1人付く。丁寧だが、混雑すると人手が足りなくなる
- nginx方式:1人のウェイターが複数のテーブルを効率よく回る。混雑しても柔軟に対応できる
この仕組みにより、nginxは同時接続数が増えてもパフォーマンスが落ちにくく、安定して高速に動作することができるのです。
Apacheとの動作方式の違い(プロセス駆動 vs イベント駆動)
もう少し技術的に説明すると、Apacheとnginxの動作方式には以下のような違いがあります。
| Apache | nginx | |
|---|---|---|
| 処理方式 | プロセス/スレッド駆動型 | イベント駆動型(非同期) |
| リクエスト処理 | 1リクエスト = 1プロセス(またはスレッド) | 1プロセスで数千の同時接続を処理 |
| メモリ使用量 | 接続数に比例して増加 | 少ないメモリで大量処理が可能 |
| 同時接続時の安定性 | 接続数が増えると性能が低下しやすい | 大量の同時接続でも安定 |
Apacheでは同時接続数が増えるとプロセスやスレッドが大量に生成され、メモリ消費量が急増してしまいます。
一方、nginxは1つのプロセスで数千もの同時接続を処理できるため、メモリ消費を抑えながら安定した速度を維持できます。
少ないメモリ消費で大量の同時接続をさばける理由
nginxが少ないメモリで大量の接続を処理できるのは、非同期・ノンブロッキングI/Oという仕組みのおかげです。
nginxの場合は、ある処理の完了を待っている間に別の処理を進めることができます(ノンブロッキング)。
これにより、アクセスが集中しても効率的に処理を回すことができます。
ベンチマークテストでは、nginxはApacheと比較して2〜5倍高速という結果も報告されています。
もちろん実際の速度はサーバーの設定や環境によって変わります。
ですが、基本的な設計としてはnginxの方が高負荷に強いことは確かです。
静的コンテンツの配信に特に強い
nginxは、静的コンテンツ(HTML、CSS、JavaScript、画像ファイルなど)の配信に特に優れています。
例えば、Webサイトのデザインを構成するHTMLファイル、CSS、JavaScript、画像(ロゴや写真)、動画ファイルなどが該当します。
nginxはこうした静的ファイルの配信処理をカーネルレベルで最適化しているため、非常に高速にファイルを返すことができます。
一方で、PHPなどの動的コンテンツの処理にはPHP-FPMなどの外部プログラムとの連携が必要になりますが、この点については後ほど詳しく解説します。
nginxの主な特徴・メリット
nginxの具体的な特徴やメリットについて、さらに詳しく見ていきましょう。
高速・軽量で大量アクセスに強い
先ほど解説した通り、nginxはイベント駆動型のアーキテクチャにより、少ないリソースで大量の同時接続を高速に処理できます。
アクセスが集中するキャンペーンサイトやニュースサイト、大規模なECサイトなどでもnginxなら安定した速度を維持しやすいです。
リバースプロキシ機能
nginxにはリバースプロキシとしての機能が備わっています。
リバースプロキシとは、ユーザーからのリクエストを一旦nginxが受け取り、背後にあるアプリケーションサーバー(PHPやNode.jsなど)に転送する仕組みです。
これにより、セキュリティの向上やバックエンドサーバーの負荷軽減を実現できます。

実は、エックスサーバーなどの多くのレンタルサーバーでは、nginxをApacheの前段にリバースプロキシとして配置することで高速化を実現しています。
ロードバランサー機能
nginxはロードバランサー(負荷分散装置)としても利用できます。
複数のバックエンドサーバーにリクエストを分散させることで、1台のサーバーに負荷が集中するのを防ぐことができます。
ラウンドロビン、IPハッシュ、最小接続数ベースなど、複数の分散方式に対応しています。
キャッシュ機能によるさらなる高速化
nginxにはリクエストやレスポンスをキャッシュ(一時保存)する機能があります。
頻繁にアクセスされるページのデータをキャッシュしておくことで、毎回バックエンドサーバーに処理を依頼する必要がなくなり、表示速度がさらに向上します。
柔軟な設定ファイル(conf)の記述性
nginxの設定ファイル(nginx.conf)は、シンプルで読みやすい構文になっています。
必要な設定箇所が比較的少なく、慣れてしまえばApacheよりも管理しやすいと感じるエンジニアも多いです。
オープンソースで無料利用可能
nginxはBSDライクライセンスでリリースされているオープンソースソフトウェアです。
誰でも無料で利用・商用利用が可能です。
なお、エンタープライズ版の「nginx Plus」も提供されており、こちらは有償で追加のサポートや機能が利用できます。
HTTP/2対応による高速通信
nginxはHTTP/2に対応しており、従来のHTTP/1.1と比べてより効率的なデータ転送が可能です。
HTTP/2では1つの接続で複数のリクエストを同時に処理できるため、Webページの表示がさらに高速化されます。

nginxのデメリット・注意点
nginxには多くのメリットがありますが、デメリットや注意点も存在します。
事前に理解しておくことで、より適切な選択ができるようになります。
動的コンテンツの処理にはPHP-FPM等の連携が必要
nginx単体では、PHPなどの動的コンテンツを直接処理することができません。
Apacheではモジュール(mod_php)を使ってPHPを直接実行できますが、nginxではPHP-FPM(FastCGI Process Manager)などの外部プログラムと連携させる必要があります。
ただし、レンタルサーバーを利用する場合は、サーバー側でこの連携が最初から設定されているため、ユーザーが意識する必要はほとんどありません。
.htaccessが使えない(Apache非互換の部分)
Apacheでよく利用される.htaccessファイルは、nginx単体では使用できません。
.htaccessはリダイレクトやアクセス制限などの設定に使われるファイルですが、nginxでは設定ファイル(nginx.conf)に直接記述する方式になっています。
ただし、エックスサーバーのようにnginxをリバースプロキシとして使い、バックエンドにApacheを配置しているレンタルサーバーでは、.htaccessをそのまま利用できます。
初心者には設定のハードルがやや高い
VPSや専用サーバーで自分でnginxを構築する場合、初心者にとっては設定のハードルがやや高いと感じることがあります。
Apacheと比べるとWeb上の日本語情報がまだ少ない部分もあり、特に複雑な設定を行う場合にはある程度の技術知識が必要です。
ただし、レンタルサーバーを利用する場合は、サーバー会社側がnginxの設定を最適化してくれているため、ユーザーがnginxの設定を触ることは基本的にありません。
nginx・Apache・LiteSpeedの違いを比較
ここからは、Webサーバーの主要3つ「nginx」「Apache」「LiteSpeed」を詳しく比較していきます。
レンタルサーバーを選ぶ際には、この3つの違いを理解しておくと判断しやすくなります。
3つのWebサーバーの特徴まとめ(比較表)
まずは、nginx・Apache・LiteSpeedの違いを表にまとめました。
こちらで違いをチェックしてみましょう。
| nginx | Apache | LiteSpeed | |
|---|---|---|---|
| 初回リリース | 2004年 | 1995年 | 2003年 |
| 処理方式 | イベント駆動型(非同期) | プロセス/スレッド駆動型 | イベント駆動型(非同期) |
| 静的コンテンツの速度 | ◎ 非常に高速 | △ 普通 | ◎ 非常に高速 |
| 動的コンテンツの処理 | △ 外部連携が必要 (PHP-FPM等) | ◎ mod_phpで直接実行 | ◎ LSAPIで高速処理 |
| 同時接続への強さ | ◎ 非常に強い | △ 弱い | ◎ 非常に強い |
| メモリ使用量 | ◎ 少ない | × 多い | ◎ 少ない |
| .htaccess対応 | × 非対応 | ◎ 対応 | ◎ 対応(完全互換) |
| ライセンス | 無料(オープンソース) | 無料(オープンソース) | 有料(※OpenLiteSpeedは無料) |
| 世界シェア | 約33%(1位) | 約24%(2位) | 約15%(成長中) |
| WordPress 専用プラグイン | なし | なし | あり(LiteSpeed Cache) |
| HTTP/2対応 | ◎ | ◎ | ◎ |
| HTTP/3・QUIC対応 | ◎ 対応(環境・バージョンにより設定が必要) | × 未対応 | ◎ 対応 |
Apacheの特徴と得意なこと
Apache(アパッチ)は、1995年にリリースされた歴史あるWebサーバーです。
- 最も長い歴史を持ち、情報量が豊富
- .htaccessが使え、ディレクトリ単位で柔軟な設定が可能
- 120種類以上のモジュールで機能拡張ができる
- PHPの直接実行(mod_php)に対応し、動的コンテンツに強い
- 多くのレンタルサーバーで長年使われている実績がある
Apacheは汎用性が高く、あらゆる用途に対応しやすいという強みがあります。
一方で、同時接続数が増えるとパフォーマンスが低下しやすいという弱点があり、大量アクセスが見込まれるサイトにはnginxやLiteSpeedの方が適しています。
LiteSpeedの特徴と得意なこと
LiteSpeed(ライトスピード)は、2003年に米国LiteSpeed Technologies社が開発したWebサーバーです。
- Apacheとの完全な互換性があり、.htaccessがそのまま使える
- Apacheよりも大幅に高速で、nginxと同等以上のパフォーマンス
- WordPress専用プラグイン「LiteSpeed Cache」で強力なキャッシュが利用可能
- HTTP/3・QUICなど最新プロトコルにいち早く対応
- 有料ライセンスだが、レンタルサーバー利用者は費用を意識する必要がない
LiteSpeedは特にWordPressとの相性が良く、専用の「LiteSpeed Cache」プラグインを導入することで劇的な高速化が期待できます。
LiteSpeed公式のベンチマークでは、Apacheやnginxを上回る処理速度が報告されています。
ただし、LiteSpeedは商用ライセンスのため、VPSなどに自分で導入する場合はライセンス費用が発生します。
レンタルサーバーの場合は、サーバー会社がライセンス費用を負担しているため、利用者が追加費用を支払う必要はありません。
結局どのWebサーバーがいいの?(用途別おすすめ)
3つのWebサーバーにはそれぞれ強みがあるため、用途に応じて選ぶのがベストです。
- 大量アクセスへの安定性を重視 → nginx
- WordPressの高速化を最優先 → LiteSpeed
- 柔軟な設定やカスタマイズ性を重視 → Apache
- バランスよく高速かつ安定 → nginx + Apache(リバースプロキシ構成)
サーバーのCPUやメモリなどのスペック、ストレージ(SSD/NVMe)、キャッシュ設定なども含めた総合力が重要です。
Webサーバーはあくまでも要素の一つとして考えましょう。

近年の高速レンタルサーバーは、nginxまたはLiteSpeedを採用していることが多いです。Apacheだから遅いというわけではないですが、高速化を重視するならnginxかLiteSpeed採用のサーバーを選ぶのがおすすめです。
nginxとWordPressの相性は?
Webサイトの構築にWordPressを利用する方は非常に多いですよね。
ここでは、nginxとWordPressの相性について解説します。
nginxでWordPressを動かす仕組み(FastCGI・PHP-FPM連携)
WordPressはPHPで動作するCMS(コンテンツ管理システム)です。
先ほど触れた通り、nginx単体ではPHPを直接実行できないため、PHP-FPM(FastCGI Process Manager)と連携してWordPressを動作させています。
ユーザーのアクセス → nginx(リクエスト受付)→ PHP-FPM(PHP処理)→ データベース → PHP-FPM(結果生成)→ nginx(レスポンス返却)→ ユーザーのブラウザに表示
このように、nginxとPHP-FPMが役割分担をすることで、効率的にWordPressを動作させることができます。
nginx+WordPressが高速な理由
nginxとWordPressの組み合わせが高速な理由は、主に以下の点にあります。
- 静的ファイル(CSS、JS、画像)をnginxが直接高速配信
- 動的処理(PHP)のみPHP-FPMに渡すため、無駄な処理が少ない
- nginxのキャッシュ機能でWordPressの表示を高速化
- 同時アクセスに強いため、アクセスが集中しても速度が落ちにくい
特に、エックスサーバーのようにnginxをリバースプロキシとして配置し、独自の高速化機能(Xアクセラレータなど)と組み合わせているレンタルサーバーでは、WordPressのパフォーマンスがさらに最適化されています。
レンタルサーバーならnginxの設定は不要
「nginxの設定って難しそう…」と不安に感じる方もいるかもしれません。
ですが、レンタルサーバーを利用する場合、nginxの設定をユーザーが行う必要は一切ありません。
サーバー会社が最適な設定を事前に行ってくれているため、WordPressをインストールするだけでnginxの恩恵を受けることができます。
VPSや専用サーバーで自分で構築する場合にはnginxの知識が必要ですが、レンタルサーバーなら初心者でも安心して利用できます。
nginxが使われている主なWebサイト・サービス
nginxは世界中の大規模サービスで利用されています。
ここでは、具体的な採用事例を紹介します。
Netflix、Airbnb、Dropboxなど世界的サービスでの採用事例
nginxは、以下のような世界的に有名なWebサービスで採用されています。
- Netflix(世界最大級の動画配信サービス)
- Airbnb(民泊プラットフォーム)
- Dropbox(クラウドストレージサービス)
- WordPress.com(ブログ・CMS プラットフォーム)
- Pinterest(画像共有SNS)
- Wikipedia(SSL接続のプロキシとして使用)
これらの大規模サービスが採用していることからも、nginxの信頼性や性能の高さがわかります。
日本国内のレンタルサーバーでの採用状況
日本国内のレンタルサーバーでも、nginxの採用が広がっています。
| レンタルサーバー | Webサーバー | 備考 |
|---|---|---|
| エックスサーバー | nginx(+ Apache) | リバースプロキシ構成 |
| シンレンタルサーバー | nginx(+ Apache) | エックスサーバー系列の高速サーバー |
| ConoHa WING | nginx(+ Apache) | リバースプロキシ構成 |
| mixhost | LiteSpeed | LiteSpeed Cache利用可能 |
| ロリポップ! | LiteSpeed | ハイスピードプラン以上 |
| カラフルボックス | LiteSpeed | 全プランLiteSpeed対応 |
| さくらのレンタルサーバ | nginx(+ Apache) | 安定性重視の老舗 |
エックスサーバーやシンレンタルサーバー、ConoHa WINGなどは、nginxをリバースプロキシとして活用し、バックエンドのApacheと組み合わせることで、高速性と.htaccessの互換性を両立させています。
Webサイトの表示速度が大切な理由(SEOとユーザー体験)
ここまでnginxの高速性について解説してきましたが、「そもそもなぜWebサイトの表示速度が大切なの?」という点についても触れておきます。
表示速度はGoogleのランキング要因
Googleは公式に、Webサイトの表示速度を検索順位の評価要因の一つにしていることを明言しています。
特に2021年以降は「Core Web Vitals(コアウェブバイタルズ)」という指標が導入され、ページの読み込み速度やインタラクティブ性がSEOに直接影響するようになりました。
つまり、表示速度が速いWebサイトは、検索結果で上位に表示されやすくなるということです。
表示が遅いと離脱率が急上昇する
Googleの調査によると、Webページの表示に3秒以上かかると、訪問者の53%が離脱するというデータがあります。
さらに、表示時間が1秒から5秒に増えると、離脱確率は約90%にまで上昇するとも報告されています。
せっかく良いコンテンツを作っても、表示が遅いだけでユーザーに読んでもらえない可能性があるのです。
特にアフィリエイトやビジネスサイトの場合、表示速度の遅さは直接的な収益の機会損失につながります。
高速なWebサーバーを選ぶことの重要性
Webサイトの表示速度は、サーバーのスペックや設定、コンテンツの最適化など様々な要素で決まります。
その中でも、Webサーバーは、表示速度の土台となる重要な要素です。
だからこそ、nginxやLiteSpeedのような高速なWebサーバーを採用しているレンタルサーバーを選ぶことが大切なのです。
nginxを使用しているおすすめのレンタルサーバー
ここからは、nginxを採用しているおすすめのレンタルサーバーを紹介します。
nginxの高速性を活かしたWebサイト運営を始めたい方は、ぜひ参考にしてください。
エックスサーバー(nginx採用の代表格)

エックスサーバーは、国内シェアNo.1のレンタルサーバーです。
Webサーバーにnginxを採用しており、高速で安定したWebサイト運営が可能です。
- nginx + Apacheのリバースプロキシ構成で高速かつ.htaccessも使える
- NVMe SSD、Xアクセラレータなど独自の高速化技術を多数搭載
- 自動バックアップ(14日分)が無料で標準搭載
- WAFやWordPressセキュリティ設定などセキュリティ対応が充実
- 電話・メール・チャットの充実したサポート体制
- スタンダードプランは月額990円~(36ヶ月契約時)
- 10日間の無料お試し期間あり
これにより、nginxの高速なリクエスト処理の恩恵を受けつつ、Apacheの.htaccess対応や柔軟な設定も利用できるという「いいとこ取り」の構成になっています。
さらに、「Xアクセラレータ」や「XPageSpeed」といった独自の高速化機能も搭載しており、WordPressの表示速度を総合的に最適化してくれます。

エックスサーバーは国内利用者数が最も多いレンタルサーバーです。情報量も豊富で、困ったことがあってもネットで検索すれば解決策が見つかりやすいのも大きなメリットですね。
エックスサーバーについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてチェックしてみてください。
↓
>> エックスサーバーの詳細レビュー・評判はこちら
シンレンタルサーバー(高速・コスパ重視)

シンレンタルサーバーは、エックスサーバー株式会社が運営するもう一つのレンタルサーバーブランドです。
エックスサーバーの安定性をベースにしつつ、最新技術をいち早く導入する「革新性」に重点を置いています。
- エックスサーバーと同じnginx + Apacheのリバースプロキシ構成
- 最新技術を積極的に導入し、表示速度に特化
- エックスサーバー同等の機能をよりリーズナブルな価格で利用できる
- コストパフォーマンスを重視する方に最適
同じnginx搭載でも、より新しい高速化技術をいち早く試したい方や、コスパを重視する方にはシンレンタルサーバーがおすすめです。
シンレンタルサーバーについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。
↓
>> シンレンタルサーバーの詳細レビュー・評判はこちら
ConoHa WING(nginx採用の人気サーバー)

ConoHa WINGは、GMOインターネットグループが運営するレンタルサーバーです。
「国内最速」を掲げており、Webサーバーにnginxを採用しています。
- nginxベースの高速サーバー環境
- 独自のキャッシュ機能「コンテンツキャッシュ」「ブラウザキャッシュ」搭載
- 独自ドメインが最大2つまで永久無料
- 初期費用無料で始められる
- 管理画面がシンプルで初心者にも使いやすい
ConoHa WINGもnginxを活用した高速なレンタルサーバーです。
エックスサーバーと並んで人気の高いサービスなので、比較検討してみると良いでしょう。
レンタルサーバーを選ぶ際のポイント
nginx採用のレンタルサーバーを選ぶ際には、Webサーバーだけでなく、以下のポイントも合わせてチェックしましょう。
- Webサーバーの種類:nginx、LiteSpeed、Apache のどれを採用しているか
- ストレージ:NVMe SSDかどうか(HDDやSATA SSDより高速)
- CPU・メモリ:割り当てられているスペックは十分か
- 高速化機能:キャッシュ機能やHTTP/2対応はあるか
- バックアップ:自動バックアップ機能は付いているか
- セキュリティ:WAFやSSLなどのセキュリティ対応は充実しているか
- サポート:困ったときのサポート体制は充実しているか
- 料金:長期的に利用するとどれくらいのコストになるか
迷ったらまずはエックスサーバーの10日間無料お試しを利用してみることをおすすめします。
エックスサーバーに関する詳しい情報は、以下の記事にまとめています。
↓
>> エックスサーバーの詳細レビュー記事はこちら
コスパ重視で最新技術を試したい方には、シンレンタルサーバーもおすすめです。
↓
>> シンレンタルサーバーの詳細レビュー記事はこちら
まとめ
今回は、Webサーバー「nginx(エンジンエックス)」について詳しく解説しました。
最後に、この記事のポイントを振り返りましょう。
- nginxはイベント駆動型の高速なWebサーバーで、世界シェア1位
- 少ないメモリで大量の同時接続を高速に処理でき、安定性が高い
- リバースプロキシ、ロードバランサー、キャッシュなど多機能
- Apache(汎用性重視)、LiteSpeed(WordPress特化の高速性)と比較して、nginxは安定性と高速性のバランスに優れる
- レンタルサーバーならnginxの設定は不要で、初心者でも恩恵を受けられる
- nginx採用のおすすめレンタルサーバーはエックスサーバーとシンレンタルサーバー
レンタルサーバー選びでは、Webサーバーの種類はもちろん、スペックやサポート体制、料金なども含めて総合的に判断することが大切です。
高速で安定したWebサイトを運営したい方は、nginxを採用したレンタルサーバーをぜひ検討してみてください。

特にエックスサーバーは、nginx採用+独自の高速化技術+充実のサポートと、初心者から上級者まで幅広くおすすめできるレンタルサーバーです!
>> エックスサーバーの詳細はこちらの記事をチェック!
>> シンレンタルサーバーの詳細はこちらの記事をチェック!
参考にしたWebサイト
1)nginx 「nginx news」 https://nginx.org/
2)Wikipedia 「nginx」 https://ja.wikipedia.org/wiki/nginx
3)W3Techs 「Usage statistics of web servers」 https://w3techs.com/technologies/overview/web_server
4)エックスサーバー 「レンタルサーバー国内シェアNo.1のエックスサーバー」 https://www.xserver.ne.jp/
5)LiteSpeed Technologies 「LiteSpeed Web Server」 https://www.litespeedtech.com/


























