エックスサーバー(Xserver)ではストレージに「NVMe SSD」を採用しています。NVMe(エヌブイエムイー)はSSDに最適化された通信規格になり、「NVMe SSD」を採用することで、より高速な処理が可能となっています。これも、エックスサーバーで構築したWEBサイトが高速な理由の一つです。
今回は、エックスサーバーで採用しているストレージ構成についてのお話しです。
エックスサーバーで採用しているストレージについて詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事もお読みください。
- エックスサーバーのストレージについて知りたい
- エックスサーバーの高速化の理由を知りたい
また、エックスサーバーについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてチェックしてみましょう。
目次
エックスサーバーではストレージに高速なNVMe SSDを採用!
エックスサーバーでは、2017年よりストレージにSSDを採用し、「SSD RAID 10」という構成でサーバーを運用しています。
RAIDとは、複数のSSD・HDDを組み合わせて使用する仕組みです。
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さらに、2021年には、読み込み速度がより高速な「NVMe SSD」を採用し、「NVMe SSD」をRAID 10で構成した「NVMe RAID 10」でサーバーの運用を行っています。
以前はHDDが主流だったが・・・
以前は、どのレンタルサーバー会社もストレージにHDD(ハードディスク)を採用していました。
HDDは、安価で大容量なのが特徴で、利用しやすかったのだと思います。
それに対して、SSDは読み込み速度が速く、耐久性が高いという特徴を持っています。
【SSD】高価だが読み込み高速で耐久性も高い
ただ、最近では、どこのレンタルサーバー会社でも読み込み速度の速いSSDを採用するのが一般的になってきました。
しかも、一昔前と比べると、SSDのストレージ容量も格段に多くなりました。
以前と比べて、レンタルサーバーは格段にスペックが上がって利用しやすくなってきましたね。
もちろん、エックスサーバーでもストレージにはSSDを採用しています。
そして、それがエックスサーバーでWEBサイトを構築した際に表示速度が速い理由の一つにもなっています。
エックスサーバーでは全プランにNVMe SSDを搭載
NVMe(エヌブイエムイー)というのは、SSDに最適化された通信規格になります。
通信規格にいくつかありますが、NVMeはSSDの為に作られた規格です。
その為、SSDの性能をより引き出すことができ、読み込み速度を大幅に改善することができました。
エックスサーバーではRAID 10構成を採用
エックスサーバーでは、ストレージの構成にRAID10しており、それによりSSDの速度を最大限にまで引き出すことが可能となっています。
そして、従来のサーバー環境よりも最大で約14倍もの読み込み速度の向上に成功しています(※エックスサーバー調べ)。
ストレージをRAID構成にすることで、耐久性やパフォーマンスを向上させることができ、多くのレンタルサーバーで採用されている技術です。
RAID10とは、RAID1(ミラーリング)とRAID0(ストライピング)を掛け合わせた構成になります。
RAID1(ミラーリング)は、2つのディスクに同じデータを書き込む構成です。
それに対して、RAID0(ストライピング)は、データを分割して複数のディスクに書き込む構成で、それにより高速化が可能となっています。
ただし、RAID0は耐障害性が非常に低く、ディスク1つが故障すると、全てのデータが失われる危険性があります。
そこで、RAID1とRAID0の構成を掛け合わせることで、高速化と耐障害性を兼ね備えた構成にしたのがRAID10です。
他社ストレージとの比較
他社レンタルサーバーが採用しているストレージについてもチェックしてみましょう。
ストレージ | |
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エックスサーバー | オールNVMe RAID 10 |
Conoha WING | オールSSD RAID10 |
ロリポップ! | オールSSD RAID10 |
ミックスホスト | ピュアSSD RAID10 |
カラフルボックス | ピュアSSD RAID10 |
公式サイトに公開されている情報をそのまま記載していますが、「オールSSD」や「ピュアSSD」というのは、ディスクスペースを全てSSDのみで構成しているという意味です。
HDDを使用せずに構成しており、かなりの高速化を期待できる構成になっています。
そのSSDのみでストレージを構成しているので、HDDを利用しているレンタルサーバーと比べると、かなり高速になります。
エックスサーバーの場合には、さらに高速な「オールNVMe」という構成になっているのが特徴です。
ストレージに関しては、現時点ではエックスサーバーが他社をリードしていると言えますね。
最後に
エックスサーバーでは、ストレージとして「NVMe SSD」を搭載しています。
「NVMe SSD」は、従来の通信規格のSSDよりも読み込み速度が速く、エックスサーバーで構築したWEBサイトの表示が速い理由の一つです。
さらに、「NVMe RAID 10」というストレージ構成にすることで、耐障害性と高速性を備えたレンタルサーバーとなっています。
WEBサイトの表示速度が速くて、障害にも強いレンタルサーバーをお探しの方は、エックスサーバーをチェックしてみましょう。
エックスサーバーのストレージに関するよくある質問
エックスサーバーでは、NVMe SSDを使用しています。
エックスサーバーでは、オールNVMe RAID 10を採用しています。
NVMeとは、高速なデータ転送が可能なSSD通信規格です。通常のSSDよりも高速なのが特徴ですが、発熱量が大きい・高いといったデメリットもあります。
RAID1とは、2つのディスクに同じデータを書き込む技術です。一方のディスクに障害が発生しても、もう一方のディスクにデータが残るので、耐障害性の向上につながります。
RAID0とは、複数のディスクに分散してデータを書き込む技術です。データの書き込み先を分散することができるので、パフォーマンスが向上し高速な処理が可能になります。
RAID10とは、RAID1とRAID0を組み合わせた技術です。RAID10構成にすることで、耐障害性の向上とパフォーマンス向上を同時に実現することができます。